(キリル文字使用)スラヴ語デジタル辞典(ロシア語辞典など)

 PDICはキリル文字も扱うことができます。「PDICデジタル辞典作成マニュアルおよびツール」のタブに紹介している方法とツールを用いて、版権のないロシア語辞典のPDIC用デジタル辞典を試作しました。今回試作したPDICロシア語辞典の最大の特長は、キリル文字でもラテン文字でもどちらでも辞書が引けるということで(キリル文字・ラテン文字両用引きシステム)、キリル文字のキーボードを覚えていない人でも通常のラテン文字のキーボードで辞書引きができますまた、このシステムを使えば、すべてのスラヴ諸語をラテン文字で一元的に扱えるようになり、ラテン文字使用言語とキリル文字使用言語はもちろんのこと、ウクライナ語・セルビア語など、キリル文字でもロシア語とは異なる文字を使っているスラヴ諸語でもラテン文字で一元的に扱えるようになり、言語毎に一々キーボードを切り替える必要がなくなる、という利点もあります(「2,000億の言葉の宇宙」タブの例も参照)。

 このロシア語辞書では、タッチパネルを使った端末であれば、ソフト連携で手書き入力も可能です。マイクの付いた端末であれば、音声入力(引きたい単語を読んで入力する)も可能です。

 試作したのは、一つは有名な「ダーリの辞書」(Владимир Даль, Толковый словарь живого великорусского языка)で、もう一つはやはり有名な「オジェゴフの辞書」(Сергей Иванович Ожегов, Наталия Юльевна Шведова, Толковый словарь русского языка)です。両方とも、Электронная библиотека RoyalLib.com(https://royallib.com/)においてOCR認識済みのものが無料提供されているのを利用させていただきました。このような文字データ化されたファイルがあると、短時間で簡単にPDICデジタル辞典化できます。

 また、Joe's HomePage!(http://www.246.ne.jp/~joe/Dic/dic.html)で公開されている露和単語集を利用させていただきました。

 更に、ダーリ『ロシア民衆の諺』(Владимир Даль, Пословицы русского народа, 1862.)(Google提供)もPDICデジタル辞典化しました。

 ロシア語の変化形→原形変換システムはまだ作成していないので、これらの辞書では変化形からは引けませんが、チェコ語に比べればロシア語の変化は単純なので、ロシア語の変化形→原形変換システムは比較的容易に作れるはずです。いずれ時間ができたら作成したいと思います。 

 

キリル文字でもラテン文字でも、どちらでも辞書引きができます(キリル文字・ラテン文字両用引きシステム)。

露露辞典の中の単語を露和辞典で調べることができます。

(画像をクリックすると拡大します)

Google翻訳と連携した手書き入力の例:

1単語全体を連続してさっと書けるし、字がきれいでなくても大丈夫。

驚くほど高い精度と速度の手書き認識ツールです。

タブレット、スマートフォン、パソコンのどれでも、タッチパネルさえあれば可能です。

 ロシア語のデジタル・テキストを読みながらPDICでポップアップ検索できますが、まだロシア語の変化形→原形変換システムが組み込まれていないため、変化形からは検索できません。しかし、変化形からでもポップアップ検索できるようになるのは時間の問題でしょう。

ダーリ『ロシア民衆の諺』のPDICデジタル辞典

 諺の最初の一語を見出し語にしてありますが、全文検索を利用すれば、どこにある単語でも検索できます。

 旧字体は新字体に替え、語末の硬音記号は削除してあります。

 

 以下から「ロシア語デジタル辞典」の圧縮ファイルをダウンロードし、解凍して使用してください。

 使用方法については、「PDICロシア語辞典の使い方」(manual-rus.pdf)をダウンロードして参照してください。 

 

・ダーリ「ロシア民衆の諺」Ver.1.02:2019.4.11更新:大文字と小文字、ёとеを区別せずに引けるようになりました)(利用可) (多少のOCR誤認識があります。ラテン文字見出しは付けてありません。諺の最初の一語を見出し語にしてありますが、全文検索を利用すれば、どこにある単語でも検索できます。

ダウンロード
「PDICロシア語辞典の使い方」(manual-rus.pdf)
manual-rus.pdf
PDFファイル 266.4 KB

 スマートフォン・タブレット、Macパソコンでも、PDICの互換アプリで使用できます。Apple系端末ではロシア語の発音を聞くこともできます。詳しくは、「最新版マニュアルと既知の問題」のタブからチェコ語辞典の最新版マニュアル(manual.pdf)をダウンロードし、「VI.タブレットとスマートフォンでの辞書の使い方」「V.Mac.パソコンでの使い方」を参照してください。

 なお、今回キリル文字・ラテン文字両用引きシステムの構築に当たって使用したのは、この文字対応表(https://en.wikipedia.org/wiki/Romanization_of_Russian)のうちの「Passport(2010)」です(どれも一長一短で、どれを採用すべきかは検討の余地があります)。以下に、今回採用した対応表を示します。

                 
 

キリル文字・ラテン文字対応表

 
 

キリル文字

ラテン文字

キリル文字

ラテン文字

 
   
 

А

а

A

a

Р

р

R

r

 
 

Б

б

B

b

С

с

S

s

 
 

В

в

V

v

Т

т

T

t

 
 

Г

г

G

g

У

у

U

u

 
 

Д

д

D

d

Ф

ф

F

f

 
 

Е

е

E

e

Х

х

KH

kh

 
 

Ё

ё

E

e

Ц

ц

TC

tc

 
 

Ж

ж

ZH

zh

Ч

ч

CH

ch

 
 

З

з

Z

z

Ш

ш

SH

sh

 
 

И

и

I

i

Щ

щ

SHCH

shch

 
 

Й

й

I

i

Ъ

ъ

 
 

К

к

K

k

Ы

ы

Y

y

 
 

Л

л

L

l

Ь

ь

 
 

М

м

M

m

Э

э

E

e

 
 

Н

н

N

n

Ю

ю

IU

iu

 
 

О

о

O

o

Я

я

IA

ia

 
 

П

п

P

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